熱帯地域のインドネシアは、たくさんの種類の植物が生息する地域です。熱帯植物は世界で4万種あるといわれ、そのうち約3万種類がインドネシアに生きている、とのこと。それだけ、植物が豊富なお土地柄、当然ジャムウの処方もバラエティに富んでいる!?
と思っちゃいそうですが、意外や意外、インドネシア政府が正式にジャムウの成分として認めている植物の種類は、286種なんだそうです(まあ、それでも多いですね)。
おそらく、昔から受け継がれてきた伝統的なジャムウの処方は、時代と共に膨大な数の薬用植物から厳選された286種の代表選手に洗練されていったのでしょう。
ショウガやウコン(ターメリック)などの、現代の日本人にとってなじみ深い健康食も、当然ジャムウの世界では主役級の扱い。数百年以上の昔から、美容に、健康に、素晴らしい薬効があることを見出していたことからもうかがえます。
その言葉、意味分かって使っているの?
日本のお店で売っているジャムウ製品の中には「インドネシアの秘薬」なイメージを広告の売り文句としているところもありますが、基本的にはインドネシアの一般家庭にあり、身近な素材を用いてつくられるものです。
あと、「ジャムウ成分は・・・」というように、ジャムウをひとつの成分と勘違いしているお店もあるようです。
日本でジャムウの商品を購入する場合、こういった「知識のもたないお店」は、オススメできません。ただの売りっぱなし、楽天やヤフーショッピングなど、お店は違えど宣伝文句が同じ(たいていはドハデで売り文句が過剰すぎる)ような販売サイトは、私の経験上、当たりはありませんでした・・・。
前述した植物以外にも鉱物や果物などジャムウとして調合される原料はたくさんあります。高橋澄子著『ジャムゥ』では、以下のように大雑把に分類できるようです。
★植物や果物系統
樹皮、木、精油、根茎、鱗茎、球根、葉、花、果実、果皮、果肉、種子、果実の殻、果泥(果肉)の新鮮なもの、半生のもの、乾燥済みのもの
★動物由来
蜂蜜、鶏卵
★鉱物
食塩、石灰、みょうばん、硫黄
★加工食品
ジャワ砂糖、発酵テンペ(大豆の加工品)
おもしろいのは、同じ植物でも、種子、果肉、葉、花などによって薬効が違う場合があること。しかも、果肉では、新鮮なもの、腐りかけ(笑)なものでも美容や健康に良いものは何でも採用してしまうんですね。
ジャムウは漢方に似たイメージ、というお話を最初にしたと思いますが、成分で見ると漢方ほど薬に近くはなく、もっとナチュラルな感覚です。とはいえ、ジャムウを調合する職人さんは、これらの原料を組み合わせることによって、薬並の、いやもしくはそれ以上の効果を期待できるジャムウ商品をつくりあげてしまうのです。もちろん100%自然由来だから、使用者の側にとっても安心です。